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こんにちは!今日と明日の2日間は、初登場の隕石をご紹介します。ムオニオナルスタ隕石とよばれる隕石です。
金ピカでスゴいブレスレットですね〜。
でも、この色は本当の色ではありません。メッキの色なんですよね。
というのも、この隕石は鉄とニッケルの塊でして、そのままだと錆びてしまうんです。それで、メッキをして保護しています。
鉄を主成分とする隕石を「鉄隕石」と呼びます。
鉄隕石で有名なものは「ギベオン隕石」があります。ギベオン隕石とムオニオナルスタ隕石は、とても似ていますけれども、採取される場所が異なるんですね。
ギベオン隕石はアフリカのナミビア共和国ハルダプ州にあるギベオンという地域の名称です。そこに落ちた隕石なので、ギベオン隕石と呼んでいます。
一方、ムオニオナルスタ隕石はどこかと言いますと、ギベオンからずーっと離れて、北ヨーロッパです。スウェーデンのノールボッテン県キルナという場所で発見された鉄隕石です。
ムオニオナルスタ隕石は、1906年に先ほどのスウェーデンのキルナで発見されました。その後の調査によりこの隕石は、およそ45億6000万年前にできたもので、およそ80〜100万年前に地球に落下したと推定されていますよ。
名前はフィンランド語で「ムオニオ川の下流」に由来します。1910 年 Arvid・Hogbom教授によって、この隕石は発表されました。
ギベオンとの違い
ちょっとここでギベオン隕石と比較してみましょうか? 表にまとめると次のようになります。
ムオニオナルスタ隕石 | ギベオン隕石 | |
---|---|---|
産地 | スウェーデン王国 ノールボッテン県キルナ | ナミビア共和国 ハルダプ州ギベオン |
できた時期 | およそ45億6,000万年前 (最古の鉄隕石) | およそ40億年前 |
地球に落下した時期 | およそ80〜100万年前 | およそ4億5,000万年前 |
発見 | 1906年 | 1838年 |
ムオニオナルスタ隕石は、地球上に落ちた最古の隕石と考えられています。
美しいウィドマンシュテッテン構造
ムオニオナルスタ隕石には、不思議な模様がありますね。
この模様はウィドマンシュテッテン構造と呼ばれるものです。この模様は鉄が100万年につき1℃ずつ冷えて固まるさいに生じる構造です。気の遠くなるような長い時間が必要で、地球上では再現できないものと分かっています。
偽物を作ろうとして、鉄の玉に彫刻や印刷で似せることはあるでしょうけれども、本物は内側まですべてがウィドマンシュテッテン構造になっていますので、偽物にはそこは再現できないでしょうね。
もちろん安心してお持ちいただくには、鑑別書を取ることをオススメしますよ。鑑別書では、物質名「天然隕石(メテオライト)」、宝石名「鉄質隕石」と記載されます。
新着商品をチェック!
今回入荷したのは、ブレスレットとペンダントトップがありますよ。
ブレスレット(8/5発売)
ブレスレットはシルバー、ゴールド、ピンクゴールドの3色があります。珠サイズは、6ミリ、8ミリ、10ミリで、シルバーとゴールドは3サイズあり、ピンクゴールドは6ミリのみです。
ブレスレットはすべて鑑別書付きでお届けしますよ。
ペンダントトップ(8/6発売)
ペンダントトップは、丸型の六芒星デザインでサイズが11.5ミリと14.5ミリの2サイズ。カラーはブレスレットと同じく、シルバー、ゴールド、ピンクゴールドの3色をご用意していますよ!
地球が生まれる前にできた隕石ということで、宇宙の壮大さを感じさせてくれるロマンあふれる鉄隕石です。ぜひチェックしてみてくださいね!
ムオニオナルスタ隕石の隕石データ
英名 | Muonionalusta |
分類 | 隕鉄(Octahedrite ⅠVA) |
発見年 | 1906年 |
産地 | Kiruna, Norrbotten County, Sweden |
組成 | Fe,Ni |
硬度 | 9 |
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